こんにちは。
台風の影響で、ハチ高原でも昨日から今朝にかけては激しい雨が降っていました・・・
今日のお昼の気温は18度。ハチ高原では、夜はもう暖房がほしくなってくるくらいです。
さて、今日の午後、少し雨の弱い時間にやまなみの敷地内を歩いていると、こんなものを見つけました。
何だかお分かりでしょうか・・・?
割ってみると、中からこんなものが出てきます。
そうです。『栃』の実です!
つるつるして、きれいな大粒です。
やまなみの入口付近に生えている栃の木が、実を落とし始めました。
この間夏休みが終わったと思ったら、いつの間にか秋なんですね・・・
栃の実は、ハチ高原やその麓の地域のように積雪が多く稲作が難しいような地方では、昔から保存食として重宝されていました。
今でもやまなみのある但馬地方では栃の実を食べる文化は残っていますが、栃の実はそのままではかなり危険レベルの渋みがあります。
(私は昔、渋抜き途中の栃の実を食べてしまったことがありますが、ほんのひとかけらで半日は舌が痺れて味が分からなかったという’’苦い’’思い出が・・・)
なので、食べるためにはまず渋抜きをしなければいけないのですが、これがかなりの時間と手間がかかり、大仕事です。
但馬地方では多くの場所で、お土産に栃餅を販売しています。手間ひまかけて愛情込めて作られたほろ苦い栃餅、お越しの際にはぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか!
そしてこれが、栃の葉っぱです。
写真では少し分かりづらいですが、おとなの掌の2~3倍はあるかなという感じです。
ちなみに、国語の教科書でよく取り上げられている、斎藤隆介さんの「モチモチの木」にでてくるモチモチの木は、栃の木のことなんだそうです。豆太がモチモチの木をとても怖がっていたと思うのですが、たしかに、真っ暗な中、こんなおおきな葉っぱがたくさんついている木が家の前にあったらちょっと迫力がありますね・・・^^;;
葉っぱがおおきくて見つけやすいので、森を歩く際は、ぜひ時々上を見上げながら探してみて下さいね♪